2022年イギリス保守党党首選挙

イギリス
スポンサーリンク

7月7日にボリス・ジョンソン首相が辞任を表明し、次期首相を選ぶため保守党の党首選挙が始まりました。党首選挙の流れと経過の記録です。

党首選挙の流れ

保守党の党首選挙は大きく「立候補」「議員投票」「党員投票」の3段階に分かれます。

投票実施の決定から党首選出まで

7月11日 党首選挙の実施を決定、翌12日告示

議員投票

1回目:2022年7月13日 1回目は30票未満の候補者が落選
2回目:2022年7月14日 2回目以降は最小得票数の候補者が落選
3回目:2022年7月18日
4回目:2022年7月19日
5回目:2022年7月20日 候補者を2人に絞り込み党員投票に進む

党員投票

郵便投票:投票期間は2022年7月22日から9月2日まで

議員投票で絞り込まれた2人から党員投票によって党首を選びます。

立候補者の顔ぶれ

リズ・トラス
外務・英連邦・開発相(2021 – 2022)

リシ・スナク
前財務相(2021 – 2022)

ペニー・モーダント
通商政策担当国務相(2021 – 現職)

ケミ・ベイドノック
前地方自治・信仰・コミュニティ担当相(2021 – 2022)

トム・トゥーゲンハート
下院外交委員長(2017 – 現職)

スエラ・ブレイヴァーマン
法務長官(2020 – 現職)

ナディム・ザハウィ
財務相(2022 – 現職)

ジェレミー・ハント
下院保険・社会福祉委員長(2020 – 現職)

議員投票と党員投票の結果

1回目

得票数候補者得票率
88スナク24.7%
67モーダント18.8%
50トラス14.0%
40ベイドノック11.2%
37トゥーゲンハート10.4%
32ブレイヴァーマン9.0%
25ザハウィ7.0%
18ハント5.0%

30票未満のためザハウィとハントが落選

2回目

得票数候補者得票率
101スナク28.4%
83モーダント23.3%
64トラス18.0%
49ベイドノック13.8%
32トゥーゲンハート9.0%
27ブレイヴァーマン7.6%

最下位のためブレイヴァーマンが落選

3回目

得票数候補者得票率
115スナク32.2%
82モーダント23.0%
71トラス20.0%
58ベイドノック16.3%
31トゥーゲンハート8.7%

最下位のためトゥーゲンハートが落選

4回目

得票数候補者得票率
118スナク33.2%
92モーダント26.0%
86トラス24.2%
59ベイドノック16.6%

最下位のためベイドノックが落選

5回目

得票数候補者得票率
137スナク38.6%
113トラス31.8%
105モーダント29.6%

4回目の議員投票までは3位だったトラスが追い上げ、最下位のモーダントが落選
スナクとトラスが党員投票へ

党員投票

得票数候補者得票率
81,326トラス57.4%
60,399スナク42.6%

党員投票の結果、トラスが党首に決定

参考記事

【時系列で見る】 ジョンソン英政権、閣僚が次々辞任 どうしてこうなった - BBCニュース
英与党・保守党の院内副幹事長が痴漢行為などで辞任したのを機に、ジョンソン首相が何をいつ知っていたのかをめぐり、首相官邸が事実を正確に公表していないと批判が高まっている。
トラス英外相が保守党党首選に立候補、候補者は11人に - BBCニュース
ボリス・ジョンソン英首相の辞意表明を受けて始まった与党・保守党の党首選に10日、リズ・トラス外相が立候補した。これで党首選の候補者は11人となった。
英保守党の党首選始まる 8人が立候補、ジャヴィド氏は辞退 - BBCニュース
イギリスの与党・保守党は12日、ボリス・ジョンソン首相の党首辞意表明に伴う党首選を開始した。この日、立候補が締め切られ、20人の推薦人を集めた8人が正式に出馬した。

松崎美子さん記事「ボリス辞任、新首相は誰?」

英次期首相候補スナク氏、29年までに所得税20%減税との公約表明
ジョンソン英首相の後任を決める与党保守党党首選の決選投票に臨むスナク前財務相は31日、所得税の基本税率を2029年までに計20%減税するとの公約を打ち出した。スナク氏は党所属下院議員による数度の投票では首位を維持したが、党員投票に焦点が移る...

コメント

タイトルとURLをコピーしました