チャート分析
月足
3月に1.338で跳ね返され、下落トレンド継続中です。1.20に向かっている様子です。売られ過ぎているので戻しは出るでしょうが、7月高値の1.270や6月高値の1.278を背に戻り売り継続です。6・7月高値を上抜いていけば、5月高値1.317を試す流れになるでしょう。5月高値も上抜けば、上昇トレンドに転換で1.40に向かう流れになる見込みです。
週足
下落トレンド継続中です。1.24も下抜いたので、1.20に向かっている可能性が高いです。5月20日週高値の1.281を背に戻り売りです。1.281を上に抜けていけば、下落トレンドは小休止に入り、4月29日週の1.317や3月11日週の1.338の節目に向かいそうです。
今週が陽線で終了すれば、下ヒゲを作って戻しを試す流れもありそうな展開になっています。今週と先週の高値を越して終了するかも注目のポイントです。1.258以上が終値になれば、来週からは1.28に向かう動きになりそうです。
日足
下落からの反発の動きが出ています。7月12日高値1.258を越せば、1.28に向かいそうです。短期的に1.258を上に抜けるのかどうかが重要なポイントです。1.258を上に抜けて、1.28に向かったとしても、1.28を越していくには、何らかの材料がないと厳しそうです。
チャート分析まとめ
下落トレンドではあるものの、売られ過ぎからの反発中なので、売りで入るのも悩ましい状況です。売りで入るなら1.258損切りで挑みたいです。反発狙いで1.258越えに逆指値で買いも短期的には面白そうです。
ポンドドル環境分析
政治経済の環境
イギリス
イギリスは保守党党首選の結果(7月23日)とブレグジット(10月31日期日)の行方が最重要ポイントです。ブレグジットの行方次第でBOEは利下げをすると示唆しています。イギリスの政治経済の動向はブレグジットの着地を決めるので、イギリスのみならず、世界経済に大きな影響を与えます。その起点となる党首選結果やBOEが7月22日週から一気に動き始めます。
アメリカ
FOMCが利下げ示唆をし、7月31日の利下げは織り込み済みですが、利下げ幅の思惑でドルが動いています。利下げの今後のペースや回数などFOMCのコメントとトランプ大統領の発言でドルは動く展開でしょう。
今後のスケジュール
- 2019年7月23日 イギリス保守党党首選結果発表
- 2019年7月31日 FOMC
- 2019年8月1日 BOE金利発表 カーニー総裁発言
- 2019年10月31日 ブレグジット期日
- 2020年 アメリカ大統領選
週明け23日にイギリスの保守党党首選の結果が発表される予定です。保守党は与党なので同時に新首相決定でもあります。ボリス・ジョンソン候補当選で織り込み済みなので、決定後に合意なき離脱懸念でポンドが売られるわけではないとみています。むしろ、膠着状態から抜け出す期待で、ポンド買いも十分ありそうです。初動はだましの可能性もあるので、流れが出てからついていくつもりです。
イギリスの新党首発表の翌週にはFOMCも控えています。50bp利下げの期待も出ているので、FOMCまでドルは買われづらい状況です。50bp利下げはないと考えているので、25bp利下げ後にドルが反発することも頭に置いておきたいです。
FOMCの翌日にはBOE金利発表があります。カーニーBOE総裁は合意なき離脱の場合に利下げが必要との考えを発表しているので、今回もコメントに注目が集まります。経済環境が悪化すれば、利下げ期待が高まるので、今後の経済指標にも注意が必要です。
ポンドドル環境分析まとめ
7月23日のイギリスの党首選の結果予想は織り込まれているので、ポンドが売りこまれる可能性は低そうです。期待での買いが出るのかに注意しておきます。翌週にFOMCが控えているので、一方的な動きにはならないでしょう。FOMCまでは50bp利下げの期待や思惑でドル売りの流れになりそうです。
FOMCで25bp利下げであれば、ドルの買い戻しと、翌日のBOE金利発表とカーニーBOE総裁のコメントまでは、利下げ示唆期待のポンド売りが出そうです。BOEまでは乱高下する動きでしょう。BOEまでは短期トレードで挑み、BOE後のポンドドルの位置と流れを確認して、次の展開に向けてのトレードに切り替えます。
ポンドドルまとめ
月足・週足は下落トレンドで1.20に向かっている様子です。日足では下落からの反発の動きなので、保守党党首選・FOMC・BOEで反発があった場合にどのあたりまで反発するのかで、トレンド継続かどうか判断が必要です。節目は1.258、1.281、1.317、1.338と控えています。中でも、1.281と1.317を抜ければ流れが変わるので、重要なポイントです。
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