市場最安値から反発が続くポンドドルの押し目買いと反転売りのポイント 今後の見通し

ポンド ポンドドル
スポンサーリンク

史上最安値1.033から強い反発が続き、1.234まで約2000pips上昇しています。トラス政権の政策による財政危機懸念でポンドショックが起こりましたが、危機的な状況は遠ざかったことが見受けられます。下落トレンドは終了し、上昇トレンドに転換したのでしょうか。

チャート分析を行い、トレンドの判断ポイントと売りポイントと買いポイントを整理していきます。

ポンドドルチャート分析

月足

20EMAが1.256にあり、ここを上抜ければ、上昇トレンドに転換したと判断し、買っていきたいです。イギリス経済は厳しい状況が続いているので、1.256を越さずに反落する可能性も十分考えられるので、1.256の上に損切りを置いて売りも検討したいところです。

今月の月足の終値が1.215を下回れば、過去の安値の水平線を上ヒゲで越しただけになるので、12月終値は重要なポイントです。1.215を下回れば、再びパリティを目指す流れが出てくる可能性を感じます。

週足

週足では20EMAを上回った値動きから下落トレンドが終了し、上昇トレンドに入っている事が伺えます。75EMAが1.250にあり、月足の20EMAが1.256にあるので、1.250から上は重い印象です。1.250-1.256を上抜けるまでは、20EMAのある1.184と1.250でのもみ合いになりそうです。

日足

200EMAのある1.210を越して推移しています。上昇トレンドですが、上昇が続かなければ、200EMAの角度が水平になってレンジ入りするか、下げれば200EMAの角度も下がるので、再度下落していく可能性も否めません。

1.176付近へ下落してから反発すれば、逆三尊の形ができてくるので、下落をした場合は1.176付近がサポートになっているか注目です。1.175付近に水平線を引けるので、節目としても重要なポイントです。

買いは1.210の下に損切り、売りは直近の高値1.234の上に損切りのプランです。

4時間足

じりじりと上昇が続き、直近の高値更新で200~250pipsずつレンジを上げていっています。調整も時折発生しています。値幅は同じく200~250pipsの動きです。高値1.234を更新すれば、月足20EMAの1.256が視野に入ります。

1時間足

逆三尊を形成し、上昇しているように見えます。1.246あたりへの上昇がありそうです。1.223が短期的な節目になっているので、1.223を下回れば、上昇は終了です。上昇終了だけでなく、1.215まで下落して1.223付近へ反発すれば、今度は三尊で下げそうな形へ急変します。

週明けの12月12日以降に上がっていけば逆三尊で、逆に下げて1.223を割れば、三尊を形成するかチェックが必要です。

ポンドドルのトレードプラン

月足以外は上昇トレンドで、押し目買いが良さそうです。ただ、イギリス経済が好転したようには思えないので、ここから積極的に買っていくのには、まだ懐疑的です。1.256を越して、月足も上昇トレンドを示唆するまでは、逆張りになりますが1.256の上に損切りで売っていきます。

短期では買いが有効なので、1.223の下に損切りで買い、上がれば利確して、1.246付近からは損切りを近くに置けるので売っていきたいです。短期的には1.215がサポートになっている可能性があるので、1.210-1.215を割れば、戻り売りのプランにします。

今後の重要イベント

アメリカ

12月13日 22:30 CPI 11月消費者物価指数

12月14日 28:00 FOMC 28:30 パウエル議長会見

12月15日 22:30 11月小売売上高、12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、失業保険申請件数、失業保険継続受給者数

イギリス

12月12日 16:00 GDP 10月国内総生産

12月13日 16:00 11月失業保険申請件数・失業率

12月14日 16:00 CPI 11月消費者物価指数

12月15日 21:00 BOE(英中銀)金利発表・英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨

12月16日 16:00 11月小売売上高 18:30 PMI 12月購買担当者景気指数

今週のポイント

12月12日からの1週間は、アメリカ・イギリスともに重要指標・中銀発表があり、年内最後の注目ポイントです。イギリスはスタグフレーション入りの見通しなので、利下げタイミングが近づいていると市場が織り込み始めればポンド売り再燃がありそうです。

ドルに関してはターミナルレートの見通しが立ってから利益確定売りの流れですが、ドルを積極的に売り続けるほどではないので、ポンドが弱含めばポンドドルは下落しそうです。ポンドドルは市場最安値圏のため、突発的な上昇もありそうなので、売りは短期で回転させていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました