投機筋に狙われているトルコリラ
トルコリラは売られ続けて最安値更新の日々でしたが、12月20日に反発した後、連日の反発となりました。ボラティリティの高い状況が続いています。トルコリラの値動きの要因と今後の見通しについて分析していきます。
20日、21日の急騰はトルコリラ関連のニュースがきっかけでしたが、上昇トレンドに転換するような材料ではなかったです。急にたまったショートを狙った動きでした。ショートのロスカットが一巡すれば、再び下げ相場になるでしょう。
年末年始で参加者が少なくなっているため、ロスカットを狙った動きでしばらくは激しく上下動する見込みです。トルコリラは資金力のある投機筋のおもちゃと化しています。トルコリラトレードはおすすめできない状況ですが、トレードするなら資金管理、エントリーポイントともに注意が必要です。
値動きの要因・急反発の前に感じた違和感
違和感その1:ジリジリと下げ続けたトルコリラ
トルコリラはスワップポイントが大きいのが特徴です。売りで持つとマイナスのスワップポイントが大きく負担になります。なので、トルコリラが下がる時はロングの損切りを狙った急落が多いです。ですが、エルドアン大統領が頑なに低金利政策を続ける発信をしている影響もあり、ジリジリと下げ続ける展開でした。
トレード参加者が減る中で売られ続けるトルコリラの値動きはいつもと異なっており、かなり違和感がありました。ショートに偏っている違和感からトルコリラ買いを迷ったものの、恐怖心の方が大きくて買えませんでしたが、違和感は合っていました。
違和感その2:上げる材料ではない報道で反発した
20日の深夜(21日2時頃)にエルドアン大統領が「新たな金融対策を実施する」と発言したタイミングでトルコリラは急反発しました。内容も不明な状況での反発でしたので、相当ショートがたまっているのを実感しました。
今後はどのように動くのか
1時間足を確認すると、急反発後、ジリジリと上がっています。ロングがたまれば、投機筋に再度ショートで仕掛けられるでしょうが、売られ続けていたので、まだショートに傾いている可能性を週足から感じます。手を出し辛い雰囲気ですので、横ばいになり、投機筋の仕掛けを待つ展開です。
投機筋はどのように仕掛けてくるのか
金融政策の方向性から考えるとトルコリラは売りなので、最終的に投機筋は売りで仕掛けてくるでしょう。ただ、ショートの損切り狙いが出ているので、急落ではなく、ジリジリと下げ続けるような動きであれば、再度急反発もありそうな状況です。ポジションが偏った方向に仕掛ける展開です。
トルコリラ円で12を越すと、かなりのショートが捕まるので、12が節目になりそうです。ドルトルコで9ミドルです。動く時は極端な値動きをしそうなので、節目も一瞬で越していくでしょう。
売り仕掛けは、にわかショートの損切りを巻き込んだ後にしてきそうなので、急反発後に急落がありそうです。最初の節目は市場最安値でしょうが、仕掛ける時は最安値を一気に更新してきそうです。トルコリラ円で6割れ、ドルトルコで20越えも頭に入れておきたいです。
トレードプラン
ドルトルコで10~25あたり、ドル円で110~115あたりで想定すると、トルコリラ円は4.4~11.5の値幅になります。ドルトルコが30まで行けば、3.6も視野に入ります。
売りで入るなら
今はショートを狙ってきているので、ショートに恐怖感が出て入りづらくなったタイミングまで待つべきでしょう。ロングがたまってからか、ショートを一掃してからが狙い目です。反発後にジリジリとトルコリラ買いが続いた後か、再度急反発した後が狙い目です。
トルコリラ円で12ミドルあたりに損切りを置いて売り、12を越した場合は16あたりに損切りを置いて売りでしょう。
買いで入るなら
まだ下がる可能性が高いですが、最安値の下に損切りを置いて買うか、暴落の後を狙うかです。暴落の後は値動き次第ですが、目安としては5.0前後です。トルコリラ円はドル円のレートにも左右されるので、ドルトルコの値動きに注意しながら、ポイントを探りたいです。
金融政策の転換で利上げ方針が出るなどあれば、暴騰もあり得るので逆指値の買いもありですが、年末年始は投機筋の仕掛けもあり、逆指値が入れづらい状況です。転換すれば、かなり上がる可能性があるので、後からついていくのが無難です。
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