ドル円予想・見通し FOMC後の急落したドル円 反発狙いのチャンス到来か?

ドル ドル円
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ドル円はFOMC翌日の8月1日に109.3の高値をつけ、上昇トレンドに入るのかと思いきや、4日間で約4円の急落となり、8月6日には105.5の安値をつけています。米中関係は改善の見込みもなく、アメリカの追加利下げの憶測も出ています。

このままドル円は下がり続けるのか、ドル円の今後の動きをチャートや政治経済の環境から分析し、予想・見通しを立てています。

チャート分析

月足

ドル円月足

月足では下落トレンドです。直近安値を下抜け、2019年1月のフラッシュクラッシュ時の安値も一時下回ったので、底を確認する展開です。次の節目は2018年3月安値の104.6です。104.6を下抜けるとトランプラリー開始前の99.0が意識されます。

週足

ドル円週足

週足も下落トレンドです。急落したので、反発にも注意を払いたいです。107.0台が重たい印象ですが、8月5日週の終値が106.6を上回ると、長い下ヒゲ陽線になるので、今週の終値にも注目です。

日足

ドル円日足

日足は急落からの反発でしばらく売り買いが交錯しそうな状況です。FOMC翌日の8月1日に109.3の高値をつけてから8月6日安値105.5まで、4日間で約4円の急落でした。6日に安値をつけた後は 107.0を越す反発をしました。6日の高値を上抜ければ、107.5あたりまでの反発がありそうです。

チャート分析まとめ

下落トレンドですが、かなりの急落だったのでスピード調整の様子です。8月6日の日足で反発の兆しがあるので、6日安値105.5か高値107.1のどちらに抜けるのかがポイントです。8月9日の終値で週足がどうなるのかにも注目です。

下落トレンドなので、戻り売りですが、個人的には反発狙いの買いで考えており、105.5の下に損切りを置いて挑むプランです。短期狙いなので、107.5付近まで上がれば、利確です。

戻り売りは107.5あたりまで待って考えます。108.5あたりまでの戻りも頭に入れつつ、急落前高値109.3の上に損切りを置くプランなので、戻り高値の見極めを意識して挑みます。

ドル円環境分析

ドル円を取り巻く政治経済環境

米中通商協議

米中関係は改善されるどころか、アメリカが中国を為替操作国に認定するなど悪化の一途をたどっています。2020年のアメリカ大統領選まではこの状況が続くとも言われており、ドル円の上値を重くしています。米中関係は世界経済への影響も大きく、各国の金融緩和につながります。日銀には緩和策の余力が限られているとの見立てから円高になりやすい地合いです。

9月FOMCでの利下げ予想

今後のアメリカ利回りですが、利下げ期待が高まっています。下記画像はCMEのサイトで発表されているFF金利目標の市場予想です。

CME 9月FF金利見込み

9月のFOMCで25bp利下げが81.2%、50bp利下げが18.8%と利下げを織り込み済みです。50bp利下げの織り込みが進めば、一段のドル売りになるでしょう。しかし、7月FOMCに向けても50bp利下げの織り込みが進み、ドル売りが出ましたが、FOMCメンバーから50bp利下げは不要との発言で、ドルが買い戻される動きでした。

50bp利下げの織り込みがあれば、ドル買いのチャンスとなりそうです。25bp利下げも織り込み済みになっていますが、やや行き過ぎと見ています。ハト派の筆頭格のブラード米セントルイス連銀総裁は6日の発言で「今後の経済指標を見極める」と様子見の姿勢です。

アメリカの経済指標が悪くても、25bp利下げは織り込み済みなので、ドル円の下落は限定的になるでしょう。むしろ、経済指標が良ければ、ドル円は強い反発となるでしょう。

今後のスケジュール

  • 2019年8月24日-26日 G7 開催国:フランス
  • 2019年9月18日 FOMC

今後の経済指標に注意しつつ、やはり9月FOMCで追加利下げがあるのかと、パウエルFRB議長の発言に注目が集まります。8月24日にはG7があるので、世界経済や情勢について各国の認識なども気になるところです。

ドル円環境分析まとめ

米中通商協議に進展はなく、米中関係は悪化しています。株価も上がりづらく、ドル円の上値は重そうです。しかし、利下げの織り込みは行き過ぎ感があるので、短期的にはドル円の底値圏と見ています。良い経済指標での反発に期待です。

ドル円まとめ

チャートは下落トレンドですが、6日の値動きを見ると、急落からのスピード調整に入った可能性を感じます。また、市場の9月FOMC利下げの織り込みが進んでいるので、105.5が短期的な底値圏と見ています。リスクが高いですが、反発狙いの買いのプランで挑みます。

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