方向感がなく、もみ合いが続くドル円ですが、そろそろ次の展開に移っても良さそうです。ただ、もみ合いが続いたのもあり、方向感が見えづらく、次の展開が上下のどちらに行きそうな雰囲気です。
日米の金融政策の方向性を考えるとドル円は上昇ですが、常にリスクオフの気配がある状況でもあり、買いも慎重にならざるを得ません。上下のどちらに行っても対応できるよう、エントリーポイントと損切りポイントを整理しました。
チャート分析
月足
月足では2021年1月から上方向のトレンドで、2016年12月の高値118.6が意識される展開です。11月24日に115.5をつけましたが、2015年は何度も支えられた重要な節目でもあるため、反落しています。115.5~116.2が重くなる可能性があります。そこを突破すれば次は118.6でしょう。
週足
上昇チャネルラインを10月11日に上抜けし、レジスタンスがサポートラインに変わっています。このサポートラインを下に抜けるまでは上目線を継続します。サポートは112.9あたりまで上がってきています。陽線が続いているので、12月17日安値の113.1がサポートされるか注目です。
日足
日足で見ると三尊を形成しそうな気配があります。ネックラインは112.2あたりに位置しているので、112.2を割れると109.5あたりまでの調整がありそうです。109.5まで下がると週足で三尊の気配が出てくるので、112.2を割れるかどうかは重要なポイントです。
8時間足
画像は8時間足ですが、短期足で見ると上昇チャネルラインを形成中です。短期的には113.4~114.8あたりで動きそうです。このチャネルラインを上に抜ければ11月24日の115.5が次の節目になり、下に抜ければ週足でも意識されている113.1が節目になります。
このチャネルラインの中で上下動しながらもジリジリと2月あたりまで上げて、116.7あたりまでいく展開もドル円ならありそうです。
トレードプラン
現状のもみ合いがいつまで続くまでわからないので、引きつけて反転トレードでポジションを取るか、抜けてからトレンドフォローでポジションを取るか、大きく2つのトレードプランで考えています。
反転トレード狙い
売りの反転狙い
売りで入るなら、短期の上昇チャネルライン上限まで引きつけて入りたいです。上昇チャネルラインなので時間とともに上がりますが、114.7~114.8付近で考えています。長期では上昇トレンドなので、リスクを減らすためにも、売りの場合はできる限り引きつけておくべきでしょう。
損切りは11月24日高値越えの115.6あたりで考えています。少し遠いので近くに損切りを置くのならば、短期でチャネルライン上限を越えたところに置きます。上昇チャネルなので、具体的なポイントが難しいですが、短期的には114.8~115越えあたりで考えています。
買いの反転狙い
短期では上昇チャネルラインの下限付近の113.5あたりが買いのポイントです。チャネルラインからも、週足・日足からも113.3を下に抜けると112.2~112.5を狙う展開になりそうなので、近めに損切りを置くなら113.3です。上昇を強く信じるなら損切りは112.0割れです。
113.3を下に抜けても、112.2を抜けて三尊を形成するまでは上昇の可能性が残るので、再度反転狙いの買いを狙います。損切りは112.0です。ネックラインは下向きなので、時間とともに損切りラインが変動するので要注意です。
トレンドフォロー狙い
買いのトレンドフォロー
買いのトレンドフォローは2パターンのプランで考えています。すでに上昇トレンドに戻っていて、このまま上昇を続ける場合と、一旦113前後に下がって日足での三尊形成で下がると思わせてからの上昇の2つです。
パターン1:このまま上昇した場合
このまま上昇が続いた場合、短期の上昇チャネルラインの上抜けか、11月24日の高値115.5の上抜けがエントリーポイントになります。損切りはチャネルラインの下の113.3あたりか112.5の下です。115.5あたりは重そうなので、チャネルラインを抜けた後は上限がサポートになるか注意が必要です。
すでに上昇トレンドとみなすのであれば、チャネルラインの下限近くまで下がれば買い、損切りを113.3か112.5の下に置いて、積極的に買っていくのもありです。
パターン2:一旦下がってから上昇した場合
113前後まで下がった場合、日足で三尊形成の可能性が高まります。112.2を抜ければ、しばらく上昇しづらそうですが、112.2を抜けずに上昇した場合は、三尊の右の山の上抜け後についていきたいです。この後のチャートしだいでポイントが決まりますが、12月26日時点だと114.5あたりです。
売りのトレンドフォロー
三尊のネックラインを下抜けたところでエントリーします。下抜けて三尊であれば109.5~110.0あたりまで下がりそうです。その後は109.5~112あたりでもみ合いで、次の展開を睨む状況です。ただ、上昇トレンドラインのサポートが111.6あたりにあるので、まずは111.6が最初の節目です。
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