ドル円はアメリカの利上げによるドル買いと、日本の金融緩和策継続による円売りとで強い上昇が続いています。ドル円の買いトレンドはまだしばらく続くでしょう。しかし、短期的にはドル買いも円売りも過熱感が出てきています。チャート分析をし、トレードプランを練っていきます。
チャート分析
月足チャート
先日のブログで書いていた超長期のサポートだったラインに迫ってきています。先日の見立ては、「調整下落してから、年末頃に137.0付近に上昇したラインに到達する」か、「127.0を越えると131.0を目指す動きになる」かでしたが、後者のパターンになりました。
先日時点でのラインは131.0付近でしたが、今は132.6付近まで上がってきています。ここはレジスタンスになる可能性が高いので、実体で越えなければ反落していくでしょう。実体で越えると135.1が次の目標です。そこを越すと147.6です。超円安が到来するかもしれません。
1時間足チャート
4月20日高値の129.4をつけた後は調整気味でしたが、4月28日の日銀会合後に円売りが再開し、131.2まで上昇しました。その後は月末でもあり、偏っていたドル買いと円売りの調整が入り、129.3まで下がりました。
時間足で気になる点が二点あります。一点は、131.0から上で高値更新を狙う動きがあったが弱かったこと。もう一点は月末のロンドンフィキシング後も上昇が弱かったことです。
一度、131.0をつけて下がってから、再度131.0から上を狙う動きがありましたが、新規売りが少ないのかストップロスで跳ね上がるような動きはなく、じわじわと落ちていきました。ここ最近は、高値更新のところに逆指値の買いを入れておけば跳ね上がったので、スキャルの狙い目でした。
月末要因で上がりづらいのかなと思いましたが、ロンドンフィキシング後もやや下がり、引けにかけて少し戻した程度でした。129.4を明確に割っていけば、127.0付近まで調整しそうです。調整後の反発で129.4がレジスタンスになり、126.9を割れば、大きめの調整になるでしょう。
トレードプラン
買いトレンド継続ですが、調整の気配も出てきました。買いも売りも頭に入れてトレードプランを組んでいきます。買い継続か、調整売り開始かの短期的なポイントは129.4を明確に割るかです。上を目指すのならば、ここがサポートになっているはずです。
週明けから積極的にトレードするなら128.6の下に損切りで買いを入れます。そこを割っていけば、次は短期の反発狙いで126.9の下に損切りで買いです。反発後に129.4がレジスタンスになれば、調整開始の合図です。再度129.4を越せば、まだ買いでついていきます。
上昇の目安は高値131.2、ラインの132.6、2002年高値の135.1です。上値に近いので買いのメリットが段々と小さくなってきています。逆張りですが、132.6から上は硬いと見ているのと、調整の雰囲気もあり、損切りも近くに置けるので、調整に賭けて売ることも考えたいです。
売る場合は、まずは高値の131.3の上に損切りで売っていきます。高値更新後は引き付けて、132.6の上に損切りを置いて売ります。次も引き付けて135.1の上に損切りで売りです。135.1の上を抜けていけば、売るのは止めます。
売りトレードを慎重にするなら、129.4を割ってからの戻りの様子を見るのが良いでしょう。調整の目安は126.9、125.0、121.2、119.4、117.0で見ています。調整期間としては2週間以内で見ているので、調整スピードが速いか遅いかで位置が決まると見ています。
ゴールデンウィークの日本勢の休みを狙った動き、5月4日にFOMCがありドルの事実売りが始まる可能性などが考えられます。参加者も少ないので、激しい乱高下に注意が必要です。
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